オンライン日本語教師の方は、italkiを利用されている方は多いでしょう。italkiのレッスン料はUSドルでウォレットへ貯まっていく仕組みになっています。
一定の額になっていよいよ引き出すとき、どうすればいいかを解説します。
italkiクレジットを引き出す方法

italkiで貯まったクレジットを日本の銀行口座に引き出す方法は、2種類あります。
「paypal(ペイパル)」と「payoneer(ペイオニア)」です。
この2つがitalkiの決済プロバイダになっています。このどちらかを経由しなければ、クレジットを「ドル」から「円」に換えて銀行口座に引き出すことはできません。
また、利用の際には手数料が取られます。
「paypal」と「payoneer」どちらがお得かをこの記事では解説します。参考にしてください。
また、最近の円安事情もありますので、円安、円高ではどちらのタイミングで引き出すのが良いかも検証してみます。
なお、italkiクレジット残高が$30以上ないと引き出すことができない点には注意が必要です。
paypalとpayoneerどちらがお得?

両社とも手数料に違いがあります。
下記はitalki公式のitalkiからプロバイダへの振込手数料の案内です。

このほかに各社とも為替手数料がかかります。
結論を言ってしまうと、「payoneer」のほうが手数料が安くお得です。
しかし、そこには落とし穴がありました。
paypal(ペイパル)の手数料
①italkiからpaypalへの振込手数料=振込額の約2%
②paypalから銀行口座への振込手数料=無料(5万円以上のため)
③出金する際の為替手数料=3%
◆例)500ドルを引き出す場合
①italkiからpaypalへの振込手数料=振込額の約2%
《$500×0.98=$490》
②銀行口座への振込手数料=無料
③為替手数料=3%
《$490×(126×0.97)=約59,887円》
※2022年4月27日現在の為替レート(1ドル=約126円)で計算
Hyperwallet(ハイパーウォレット)の手数料
実は、2021年4月からPaypalのサービスでHyperwalletが登場しました。
これはitalkiで利用できるサービスで、振込手数料が通常のPaypalだと2%のところ、Hyperwalletを介することで1.5%になるという少しお得になるものです。
介すると言ってもPaypalを登録すれば勝手に紐づけてくれるので、Paypal=Hyperwalltということで大丈夫でしょう。
①italkiからHyperwalletへの振込手数料=振込額の約1.5%
②Hyperwalletから銀行口座への振込手数料=無料(5万円以上のため)
③出金する際の為替手数料=3%
◆例)500ドルを引き出す場合
①italkiからHyperwalletへの振込手数料=振込額の約1.5%
《$500×0.985=$492.5》
②銀行口座への振込手数料=無料
③為替手数料=3%
《$492.5×(126×0.97)=約60,193円》
※2022年4月27日現在の為替レート(1ドル=約126円)で計算
payoneer(ペイオニア)の手数料
①italkiからpayoneerへの振込手数料=$3
②payoneerから銀行口座への振込手数料=無料
③出金する際の為替手数料=約2%
◆例)500ドルを引き出す場合
①italkiからpayoneerへの振込手数料=$3
《$500−$3=$497》
②銀行口座への振込手数料=無料
③為替手数料=約2%
《$497×(126×0.98)=約61,369円》
※2022年4月27日現在の為替レート(1ドル=約126円)で計算
まとめ
◆例)500ドルを引き出す場合
Paypal(ペイパル) | 約59,877円 |
Hyperwallet(ハイパーウォレット) | 約60,193円 |
Payoneer(ペイオニア) | 約61,369円 |
こう比較すると「Payoneer」が一番お得です。
しかし、今は手数料が少し低くなった「Hyperwallet」が実質「Paypal」なので、その差は1,176円です。
そして何を隠そう「Payoneer」の手続きは結構難しいです。
書類の提出をミスしたら、なんとアカウントブロックされました(笑)。
こんなことははじめて。引き出せないどころか登録すらできません。
カスタマーセンターとも何回かやりとりしましたが、全く通じず。
ぼくは結構事務手続き得意なほうだと思っていましたのでショックでした。
payoneerは、書類の提出にミスも許されない。そんな緊張感漂うプロバイダなのです。
いやぁ、非常に不快(笑)
みなさんも登録は慎重に。
円安と円高ではどちらがお得?
この記事を書いているのは2022年4月です。
最近では約20年ぶりに一時1ドル129円台にまで下落し、円安の状況が続いています。
「円安」というのは、円の価値がもう一方の通貨に対して価値が低いことです。
italkiではレッスンでの売り上げはドルでウォレットに積立られていきます。
引き出すタイミングは「円安」「円高」どちらがベター?そんな疑問にぶつかっていきたいと思います。
「円高」(1ドル=90円)の場合
◆例)500ドルを引き出す場合(Hyperwallet経由)
①italkiからHyperwalletへの振込手数料=振込額の約1.5%
《$500×0.985=$492.5》
②銀行口座への振込手数料=無料
③為替手数料=3%
《$492.5×(90×0.97)=約42,995円》
※2013年3月の為替レート(1ドル=約90円)で計算
「円安」(1ドル=126円)の場合
◆例)500ドルを引き出す場合(Hyperwallet経由)
①italkiからHyperwalletへの振込手数料=振込額の約1.5%
《$500×0.985=$492.5》
②銀行口座への振込手数料=無料
③為替手数料=3%
《$492.5×(126×0.97)=約60,193円》
※2022年4月27日現在の為替レート(1ドル=約126円)で計算
まとめ
答えは簡単ですね。「円安」のほうが断然お得です。手数料分が為替益でペイできるくらい今はitalkiの日本語教師にとっては良い状況と言えます。
「円安」で国内の物価はどんどん上昇していますが、皮肉なことにitalkiでは恩恵を受けることができるのです。したがって今のうちにガンガン稼いで、「円安」のうちに引き出したほうが良いでしょう。
