働いてわかった市役所あるある10選
実際に働いて感じた市役所あるあるを紹介します。
01.仕事は押しつけ合う
基本的に仕事をやりたくない人の集まりです。新しい業務が出てくると、必ずどこの課が担当するかで揉めます。そして力のある人が勝つのです。課長同士で揉め合う現場なんてしょっちゅうでした。押しつけ合う姿ほど情けないものはないです。まあ上司に恵まれなかったぼくも悪いんですけどね。
02.管理職が話す原稿は下がつくる
課長や部長が議会で質問に答える答弁書。説明会の冒頭で話すあいさつ文。これら全部下の職員が作ります。ごくたまに自分で考えてくれる所長や教育長はいらっしゃいましたが。一言一句作成した文で話す課長もいました(一番暇なのだから自分で作ればいいのに)。これはなにも公務員に限った話ではないかもしれませんね。一般社会あるあるかも。
03.会計検査員は”神”扱い
補助金や交付金を国からもらうと、もれなくついてくるのが会計検査。この会計検査に当たると準備や提出資料の作成が非常に厄介ですね。ぼくは、ずっと出来の悪い係長が上司だったので主事、主任のときに3回対応した実績があります。
市役所では、会計検査員が来ることが決まると”神がやってくる”みたいに仰々しくなるのです。担当部署一斉に集まって説明会実施したり。その日から大騒動。まるで会検のために働いていると言えるくらいにはりきります。そして説明の担当に当たることを怖がります。やましいことがなければ、ただ質問に答えて根拠資料見せればクリアできるんですがね。ぼくが当たった検査員は普通にいい人でしたよ、
04.やたら古いものを使わされる
みなさんの税金でまかなっているから仕方がないかもしれません。しかし備品や支給品を壊れるまで使う姿勢が市役所にはあります。ぼくは、ギコギコなるイスを1年使っていたら椎間板ヘルニアになりました。実話です。まるで縁のなかったヘルニアになり、薬飲み、リハビリに通い、腰にバンドを巻いて、一生お付き合いしていくのかと思いました。
新年度になり、異動した人の新しいイスに取り替えました。するとどうでしょう。嘘のようにヘルニアが完治しました(笑)。それ以来まったく異常なしです。それからはどの職場行っても新しめのイスを死守しました。体壊してまで古いものを無理して使う必要はないですね。
05.異動の発表が遅い
異動の発表が遅すぎです。ぼくが働いていた市役所は、例年3月の4週目に発表されていました。誰得だよって感じです。異動対象者は、引き継ぎの準備や調整の時間もあるわけです。もう2週間早くてもいいのではと常々思っていました。県は早いのに。これは最後まで意味がわかりませんでした。
異動の発表の日は1日ソワソワしています。16時くらいになると、PCにみんな張り付いてデータが上がるのを待つのです。あの感じ。ドキドキでしたね(笑)。
06.市役所御用達の弁当が安い
お昼を食べるのに食堂はなかったですが、地元密着、市役所御用達のお弁当屋さんがありました。なんとお値段350円。12時近くになると各課に運んできてくれます。競合相手もいましたが、ぼくは350円の弁当をほぼ毎日頼んでましたね。味もボリュームも満足でした。350円、安すぎます。
07.職場恋愛、結婚が多い
公務員あるあるですね。職場結婚されている方が多い。新人の頃は、誰と誰が結婚してるかわかると、その都度驚いたりしていました。夫婦で同じ課にいてはいけないルールがあって、そこは配慮されていました。そのあとも職場結婚した人も何組かいたような。公務員同士で結婚すると、2馬力で安定した暮らしができるかと思います。
08.選挙に駆り出される
選挙事務がありますね。朝6時に集合して会場準備して、お茶とかお菓子を用意して、20時までの長丁場の仕事です。つらいけど手当がいい。ぼくの場合、13,000円くらいもらえました。今思うと時給換算にしたらよくなかった(笑)上の人ほど手当が高くなります。だから選挙事務を喜んでやる人多かったです。
ぼくは1日拘束嫌いなので、嘘ついて休んだこともあります(笑)。
09.優れたファイリングシステム
公務員は書類が”命”です。市役所のファイリングシステムはかなり有能でした。どこになにがあるか誰でもわかるようなシステムです。引き継ぎが楽になりますね。例年このファイリングについても総務課の係が巡回にきて、チェックされます。「机の上になにも置いててはいけない」など、無理なルールがあったりしましたが、そのときだけ隠すというのが通例でした。
10.実はいい人多い
最後は綺麗に締めます。市役所は変わった職員が多いです。一方、いい人も少なからずいます。ぼくは、新人の頃から各課に行って調整する仕事が多かったので、まんべんなく職員の人と接しました。つらいときは、周りの方々に救われたこともあったし、すれ違ったときのたわいのないやりとりも好きでした。
仕事をしないのは心底腹が立ちますが、人柄をみると憎めない人ばかりです。
市役所には、実はいい人が多いのです。
