ぼくは13年間、市役所で地方公務員として働いていました。
公務員の給料は安いかどうか、参考になれば幸いです。
【大学卒・中途採用(職歴換算なし)・一般行政職】での採用例としてご覧ください。

地方公務員の給料実態
気になる市役所の給料実態について見ていきましょう。
公務員の年齢別給料推移は?
ぼくが26歳の年(平成20年4月1日)の初任給は178,800円でした。中途採用です。この給料は、かなり低いと当時思いました。
ぼくは4年間フリーターでしたが、フリーターは職歴換算してくれませんのでご注意を。ちゃんとした会社に3年以上勤めていれば、その分を汲み取ってくれて給料にも反映されます。「宅建士」とか資格持っていても無意味です。
※今(令和2年4月1日)の初任給は182,200円です。
年齢 | 給料月額 | 32歳 | 225,800円 |
26歳(平成20年) | 178,800円 | 33歳 | 231,800円 |
27歳 | 184,200円 | 34歳 | 249,700円 |
28歳 | 190,300円 | 35歳 | 255,400円 |
29歳 | 196,900円 | 36歳 | 263,200円 |
30歳 | 210,800円 | 37歳 | 271,300円 |
31歳 | 218,400円 | 38歳 | 278,800円 |
公務員の給料は「級」と「号」によって決まっています。
上記の表のとおり、毎年の月額給料が毎年6,000〜7,000円増えているのがわかるでしょう。これは毎年「号」が上がっていくからです。
30歳のタイミングで1級の主事から2級の主事に昇格します。なにもしていませんが。そのときは13,900円増えています。
33歳から34歳にかけては17,900円上がりました。2級の主事から3級の主任へ昇格したのです。昇格すると「級」が変わり、大幅に給料が上がります。これまた主任に昇格するタイミングはよくわかりません。特に試験などもないです。
ちなみに役職は、こんな風に昇格していきます。
主事→主任→係長→課長補佐→課長→部長
どんなに仕事ができなくても、だれでも係長まではなれる仕組みです。
・号によって、毎年6,000〜7,000円上がっていく
・級が上がる=昇格する。昇格した年は、大幅に給料も上がる
公務員の毎年のボーナスはいくら?
ボーナスと言われるものは6月と12月に支給されます。
ボーナスの総額は、月額給料の4.5月分で計算するのが良いでしょう。
278,800円 × 4.5 = 1,254,600円 ≒ 1,302,693円(実際のボーナス額)
役職や人事評価による加算もあったりするので、ピタリと当てはめることはできません。
公務員の手当はなにがある?
公務員の諸手当の種類は、以下になります。管理職手当以外は国に準じたものです。
・地域手当
東京都近辺、都市部などの物価の高い地域、民間企業の賃金が高い地域に勤務する職員に支給される手当です。割合は各自治体によって違います。地域手当の導入の差は大きいので就職する場合は、希望する市町村をよく調べたほうが良いでしょう。ぼくの市町村では、地域手当がなく果てしなく残念でした。
・時間外勤務手当
残業代のことですね。基本的にぼくの職場は100%支給でした。月の上限もあるんですけど、忙しい課で上限を平気で超えている課も最終的には支給されていたみたいです。
・扶養手当
配偶者、子、父母等、扶養者がいれば種別に応じて支給されます。
・住居手当
借家に対して、月28,000円を上限に支給されます。今考えれば大変ありがたい制度ですね。ぼくは遠慮なくフル活用していました。
・通勤手当
電車の場合は実費、車の場合は距離に応じて算出されます。車の場合、ガソリン価格の上昇をまったく反映させてくれません。通勤勤代だけみれば、おそらく通えば通うほど損することになります。
・管理職手当
課長、部長、施設長などは、30,000〜60,000円ほど毎月お手当がつくみたいです。責任も大きいですからね。でも悲しいことに、給料や手当に見合った仕事をしてない管理職は多いです。
・手当をもらわない手はないので、うまく活用すること
・「地域手当」がある自治体がさらに良い
公務員のリアルな年収は?
ぼくが、退職した年(令和2年、38歳)の年収は、
5,215,635円
でした。
残業もあまりしないし、地域手当もないのでこんなものです。
けれども、そんなに低いとも感じていませんでした。
貯金は毎月4万円。
時間をお金に換算すれば、有給休暇毎年20日取れるのは最高です。
総じて、地方で生きていくには、公務員でも十分な給料ではないでしょうか。
