長かった7ヶ月。
このコロナ禍において、試験を開催してくれてまずありがとう。
仕事の調整が無事ついて良かった。
試験日当日が晴れそうで最高。
運も実力のうちと言うが、本番の舞台が最良の形で整うのは、結構運的なものもあると思う。
あとはもうやるだけ。
絶対勝つ!
「試験2日前 2020年10月23日(金)のnoteより」
ここでは「日本語教育能力検定試験」当日の(リアルな)心境と試験結果についてお伝えします。
試験日当日
試験会場は、西早稲田キャンパスでした。
電車で1時間半。まあ慣れたものです。
開場は9:00なので、それまでは外で待つことに。人がたくさんいました。
試験の時間割は下のような感じです。1日がかりの超長丁場!
昼ごはんとチョコレートとレッドブルは必須です。
試験Ⅰ | 9:50着席 10:10〜11:40(90分) |
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試験Ⅱ | 12:50着席 13:15〜13:45(30分) |
試験Ⅲ | 14:25着席 14:40〜16:40(120分) |
席の位置は、後ろから2番目。結構良い位置。ソーシャルディスタンスもあったので、割とゆったりしていて気にするところはない。
試験開始までは皆、思い思いの参考書を広げながら集中していました。
「日本語教育能力検定試験」試験Ⅰのリアル
試験Ⅰのコツは、時間管理”命”って感じです。
100問に対して試験時間は90分なので、1問あたり1分弱が目安と思われますが、わからない問題出てくると焦りますね。もちろん全問正解する必要はありません。本番の備え、過去問でわからない問題は捨てるという技術を養っていくのが良いです。
しかし、試験本番、順調に回答していっていたのですが、時計を見たら、予想以上に時間が・・・ない!!軽いパニックに襲われました。本番こわっ!
問題3を飛ばして最後に解く大作戦のおかげもあり、最後までなんとか突っ走れました。
そんな試験Ⅰの結果は62点/100点(62.0%)でした。
目標は70点でしたが、例年より試験Ⅰは難しかったようなのでOK!
「日本語教育能力検定試験」試験Ⅱのリアル
試験Ⅰを終えた段階で、精神的にかなり凹みました。時間管理に焦り、手応えが全くなく、これまでの苦労がなんだったんだくらいに。しかし、また安西先生は救ってくれます。
「あきらめたらそこで試合終了ですよ」
試験Ⅱは聴解問題のみ30分です。ここではいかに邪念を払い音声に集中できるか、そして素早いマーキング力が必要です。
お昼休みは早めに昼食を済ませ、iphoneに入れてある過去問を聴いて耳を慣らしました。これ非常に重要。
本番は、試験Ⅰの凹みから立ち直り、切替えができていたので集中して臨むことができました。
点数は29点/40点(72.5%)。目標の30点まで届かなかったですが、良くできました。
試験Ⅱの問題3は努力すれば全問正解できます。調音の表は、秒で書けるようにしましょう。問題4と5は過去問でも全く伸びなかったので、普通にやって半分取れれば良いとしてました。きちんと対策を立てて臨んだ問題1、2、6が点数に繋がったのは非常に嬉しかったです。
「日本語教育能力検定試験」試験Ⅲのリアル
ここまでくると会場の雰囲気にも試験にも慣れ、リラックスしてる自分に気づけます。
試験Ⅲは、当然時間管理が必須です。120分の試験時間の中にマーク式と記述式があります。マーク式は16問。大問1つにつき5分を目安に進めていきます。そして、残った40分で記述式に全力を注ぐ作戦です。
試験Ⅲは記述式というボス戦に備え、いかにノーダメージでボスまでたどり着くかというドラクエ的要素があります。(ないか。)
マーク式の手応えは全く覚えていないですが、記述式の問題を目にした時のことは、はっきり覚えています。テーマが「やさしい日本語」で、毎日解答の例文を写経してきたアルクの参考書『合格するための 記述式問題』に載ってたやつでした。ヤマが当たった!
得意のにやけがマスク下で自然と起きてしまいました。
このテーマで書けなかったら、日本語教師やめちまえって感じでした。40分フルに使って「主張ー根拠ー主張」の方式で書きます。今回は3つのキーワードの中から1つを選んで、意味を述べつつ使用するという新ルールがあったので、そちらにも対応。
最後に「てにをは」などの細かいところまで見直しを完了させ、自分の中では完璧な文章を書き上げ筆を置きました。
ちなみに記述式は合格すると何点取れたかわかりません。不合格の方は、点数が告げられるので、全体の点数からマーク式を引けば自ずと記述式の点数も判明します。
というわけで、試験Ⅲはマーク式のみ57点/80点(71.2%)でした。
帰りには、試験勉強から解放された記念に富士そばで優雅にカツ丼セットを食らいました。
試験が終わってから
試験が終わったら、ひとまず一息つきましょう。ここから結果が来るまでがまた長いので。
自己採点がすべてじゃない?勇気を出して採点する
試験が終わると1週間以内には、各スクールで解答が公開されます。twitterでは、自己採点結果のお祭り騒ぎです。最初自分には自己採点をする勇気がありませんでした。
試験結果が通知されるのは12月末。2ヶ月もある。
そうなると、何も手につかなくなるので、結局やりました(笑)
その時の結果が、
試験Ⅰ 61/100
試験Ⅱ 29/40
試験Ⅲ 57/80
マーク式のみ 147/220(66.8%)
でした。
ひ、低すぎる…。あと10点足りないのでは。。。何かの勘違いでは。。
はっきり言って、めちゃくちゃ凹みました。
一晩枕を濡らしました(マジです)。
A4版の封筒を待つ!本当の試験結果
自己採点の翌日、冷静に頭を冷やし、悪い点数でないことに気づきました。
例年の合格最低点は165点と言われています。(ネット調べ)
今回の試験は例年より難しいと割とみんな言っている。
合格最低点が下がるのでは・・・?
それに、スクールの解答はあくまでスクールの解答。問題によっては、各校かなりのばらつきがある。JEESによる公式の採点で得点が上がる可能性があるのでは・・・?
(もちろん下がる可能性も)
そして何より、自信を持って書き上げた記述式。20点のうち低く見積もっても15点、高く見積もったら18点はいっているはず・・・
そんな奇跡なようなことを考え日々過ごしていました。
神に祈った3つのお願い(笑)
- 合格最低点が下がる
- JEESの解答で得点が上がる
- 記述式で18点くらい取れてる
あとは、石井ゆかりさんの占いを見たりしました。
作ってきた線路が完成・・・!?これはもしや・・・?
12/25に主催者JEESより結果が発表され、毎年分析してくれる方のデータで今回の合格最低点が162点とあり、
自己採点を改めて行った結果、1点上がり
試験Ⅰ 62/100
試験Ⅱ 29/40
試験Ⅲ 57/80
マーク式のみ 148/220(67.2%)
162-148=14点を記述で取れていてば受かる!という良い方向に向かったのです。
この「日本語教育能力検定試験」は面白いことに、合格通知はA4版の封筒で届き、不合格者にはハガキサイズのお便りが届くのです。
つまり、ポストに入る音でわかるってことです。
12/26(日)どうやら今日合否結果の通知が届きそうだ。
朝から、無駄に緊張が走る。耳だけはポストに集中して過ごす。
(受かってる?いや落ちてる?いやいけるはず。いやわからないぞ)
そんな葛藤と闘いながら、正午すぎ。
”ガサゴソスコン!!”
太い音!!
これは!まさに合格通知の音!!
うおーーーーーーーーーーーーーーーーーー

もう本当に狂喜乱舞でした。泣いたね。
そんなわけで3月末から独学をはじめ、慣れない職場環境と、ストレス社会に身を置きながら、朝昼晩と頑張った努力が実り、2020年を綺麗に締めくくったわけです。
点数が低くても最後の最後まで本当に何が起こるかわからないのがこの「日本語教育能力検定試験」です。気持ちを維持しながら、勉強を継続することがこの試験の最大のコツでしょう。
しかしマーク式の148点は合格者の中ではかなり低い方なので、最低でも160点は目指した方が良いと思います。
