日本語学校を探す
2020年に日本語教育能力検定試験に合格し、年明けから求人サイトを漁っていました。
ぼくの場合、養成講座(いわゆる420時間)に通っておらず、授業をしたことがない全くの未経験者だったので、「未経験可」の募集案件を探しました。
応募条件として、下記のような経験を求められるところが多いです。
・法務省告示校での勤務経験が1年以上あること
勤務地が近くて、給与も悪くない、この学校いいなぁ〜〜〜、でも経験がないから応募できない!なんてことはよくある話です。経験を積んでからまたトライしましょう。
とにかく未経験でも採用してくれる日本語学校を探すのです。
※ちなみに法務省告示校とは、大学や専門学校ではなく、日本語を勉強する目的で、留学生として来日する外国人留学生を受け入れることが可能な学校のことです。いわゆる「日本語学校」です。

応募から採用までの流れ
希望する日本語学校にいよいよ応募するんですが、書類選考後のことも頭に入れたうえで動いてくださいね。
というのも、日本語学校ではほとんどの場合「模擬授業」なるものがあります。
応募方法に書いてある学校はいいのですが、
・書類選考後、面接と模擬授業がございます。
書いてない場合でも、メールで後から告げられるパターンもあります。「模擬授業」はほぼあると思ってください。
そりゃあね、採用する側としては、授業を通して応募者のポテンシャルやら人柄とか見てみたいですよね。
そう、「模擬授業」こそが日本語学校合格への最大の試練なのです。
て方はこちら

応募して書類が通過すると、あれよあれよと進んでいきます。
ぼくの実際のスケジュールはこんな感じでした。
2/17 応募(書類選考)
2/18 書類選考結果、模擬授業&面接の案内
2/22 模擬授業&面接
3/1 合格採用の連絡
書類選考結果から模擬授業まで4日。まだ仕事もしていたので焦りました。
ゼロから手探りで教案作りです。夜遅くまで頑張ったことが今や懐かしい(笑)。
自分の首を絞めないように、スケジュールには気をつけましょう!
日本語学校に応募する
では、一次選考の書類を作成しましょう。
「履歴書」と「職務経歴書」ですね。
メールでの提出だったので、それぞれ『求人情報・転職サイトdoda』様のテンプレートを活用し、データで作成しました。
履歴書作成のコツ
履歴書テンプレート
https://doda.jp/guide/rireki/template/
4種類あるうちの「JIS規格の履歴書テンプレート」を使いました。選んだ理由は、資格をたくさん書くことができるのと、文章を多めに書く必要がないからです(笑)。
・証明写真はスーツを着ていないものでも大丈夫でした。検定試験受験時に撮影した残りを使いました。(証明写真高いので)
・学歴、職歴は時系列できれいにまとめましょう。採用側として見ているのは、”この人は雇ってもすぐに辞めないか”です。つまり職歴が浅かったり、転々と職を変えてたりすると、そういった印象を持たれます。仮にそのような場合は、面接の際にフォローできるようにしましょう。※嘘を書いてはいけません。
・本人希望記入欄には、職種と勤務希望日、勤務可能日を必ず書きましょう。また、勤務可能日より前に研修等を受けられるようであればその旨書いてアピールしたほうが良いです。
例)勤務可能日:4月1日以降(研修等は3月中に受けることは可能です)
・志望の動機と自己PRで、熱意を伝えましょう。
例)私は海外に行くことが好きで、特に現地の人と交流することが大好きです。旅先で他国の人に自分の言葉が伝わることで、世界が広がり、旅が有意義になることが多くありました。言語によって人生が豊かになることを知ったのです。
私も同じように、学習者の方が少しでも日本語を話せるようになり、それぞれの目標に近づけるように、これまでの経験や知識を活かし、語学学習のサポートをしたいと思い、応募いたします。
日本語教師としては未経験ではありますが、日本語を教える情熱や自分自身を高めたい気持ちは人一倍あります。中国語も現在仕事をしながら勉強しているところです。
今見返すと、熱意が先行しすぎていて、なんのこっちゃって感じですね(笑)。
基本的には、今までしてきたことと日本語を教えることを強引にでもリンクさせるのが良いかと思います。自己PRは、情熱も大事ですが、常に学んでいく姿勢や上昇志向であることなど、未経験者だけどそこは努力でカバーしていきますという気持ちを見せるのが重要です。
・趣味や特技はさらりと。
例)趣味:映画、音楽、ギター弾語り、読書、旅行
職務経歴書作成のコツ
職務経歴書テンプレート
https://doda.jp/guide/syokureki/download.html
テンプレートの種類が133種ありますが、前職のスキルをどう伝えるを参考にしたかったので「国家・地方公務員」のテンプレを使いました。これは前の仕事によって選んでください。
・日本語教育未経験だと職務経歴書の提出を求められない学校もあります。応募先に確認してください。
・職務要約では、職務経歴を200字程度で文章化して「常に相手の立場に立って考える」姿勢を書きました。営業職や窓口対応をしてきた身として、これは実際に意識してきたことで、学習者指導においても通じると思ったためです。
・職務経歴では、【業務内容】を膨らませて書き、【実績・取り組み】では、特に意識せず本当に評価された今までの仕事の取り組みを書きました。
・PCスキルでは、Word、Excel、PowerPoint、その他(ZOOMやSkype)などを、〜が可能なレベルという書き方でまとめました。社会人になって意外と使えるようになっていたことに驚きました。
・資格は、惜しまず書き連ねましょう。
・自己PRでは、自分がどんな人間かを伝えることに重点を置きました。
例①)<常に学ぶ続ける姿勢>
業務に関連する資格があれば興味を持ち、資格取得に向け取り組みました。その勉強のおかげで、業務理解や作業の効率化など実用面で役に立ちました。現職に就く前にシドニーに短期留学をしましたが、帰国後は英語の勉強を継続し、旅先で困らない程度の英語力を身につけました。まだ未経験ではありますが、日本語教師として教壇に立てることがあれば、日々ブラッシュアップに努めていきたいと考えています。
例②<教えることが得意>
大学では、70名ほどの部員が在籍するギターアンサンブルサークルに所属し、正指揮者を務めました。ギターを教えることはもちろん、合奏の指示や全体の統率を行い、記念すべき40回目の定期演奏会の成功を収めました。職場でも、自分がわかることについては、係を超えて率先して後輩指導にあたっています。
自己PRは多少強気で!でも嘘は後々辛くなるのでやめましょう!
