ぼくは日本語教師1年目にして、日本語学校(専任・非常勤)、オンラインという3つの働き方を早くも経験してしまいました。今回は、これから日本語教師を目指している人が気になるであろう給与面について、働き方の違いとともに紹介します。。
ざっと、経歴こんな感じです。
2021年3月 | 地方公務員を辞める |
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2021年4月 | 日本語学校(専任)で働く 〜9月頭まで |
2021年10月 | italki始める |
2021年12月 | 日本語学校(非常勤)で働く |
すごいスピード感(笑)。
現在は、italkiと非常勤講師とたまにギター講師なんかをして、生活をしています。
日本語学校で働く
日本語教師といえば、日本語学校で働くイメージをされている方がほとんどだと思います。日本語学校では、専任(常勤)講師と非常勤講師の2通りの働き方があるってご存知でしたか。
「専任講師」は、週5日勤務(つまり常勤)の一般のサラリーマンと同じ勤務形態です。
「非常勤講師」は自分が受け持つコマ数が与えられ、コマ数によって週1〜4で働く勤務形態を持ちます。掛け持ちやほかの仕事をしてもOKな場合がほとんどです。
これからお話することは、あくまで私の勤めていた学校ベースであるということをご理解ください。
専任(常勤)講師として働く
以下、実際に勤めていた1校目の日本語学校の給与・待遇内訳です。
給与:220,000円(ボーナスなし)
残業みなし手当:15,000円
フルタイム出勤手当:10,000円
その他:社保完備、交通費支給、有給休暇、夏休みあり
この学校での専任講師の仕事内容は、前の記事にも書きましたが、授業だけでなく事務仕事込みです。これが専任講師の嫌なところですが、はっきり言って授業準備や教材研究に集中できないときが多いです。ぼくは未経験者だったため、特にそのあたり歯痒く感じました。
コロナ禍だったため、学生数も少なくクラスも1クラスしかありませんでした。残業はほぼないに等しかったです(ぼくだけ朝6時に来て授業準備したことは結構ありましたが…)。残業みなし手当は妥当でした。
しかし、拘束時間が長かったです。8:15〜18:00と9時間45分、うち休憩が1時間30分のはずでしたが…追試や学生対応で1時間も取れませんでした。
また専任講師だと、学生に何かあれば駆けつけなくてはならないですし、学生を預かるという意味で、精神的プレッシャーも大きいです。休みの日に電話対応する交代制の電話番みたいなのもありました。
ちなみに、当時見るからに暇にしていた主任教員の給与は私の給与より8万高く、30万円でした。その主任の仕事ぶりからその金額は羨望でしかありませんでしたが、日本語学校では主任になれば満足いくお金が手に入るのではないかとも思いました。
日本語学校で主任教員になるためには、3年以上常勤として働く必要があります。
遅刻なしの無欠勤であれば謎に1万円もらえたのは救いでした(交通費に充てた)。
所感ですが、日本語学校専任講師の給与は、仕事の割に非常に安いと感じました。せめて事務仕事がなく通勤が1時間以内なら、3年後の主任を視野に入れて働くというのは、良い選択なのかもしれないですね。
未経験者の場合は、以下のようなステップを踏んでいくのがいいのだろうと思います。
非常勤講師→専任講師→専任講師・担任持ち→主任
非常勤講師として働く
非常勤講師のお給料は、コマ数×コマ給与です。時給じゃありません。
ぼくの学校での給与は、1コマ(45分)1,800円でスタートです。
ここでは経験者扱いなので、未経験者だとこれより100円くらい低いかもしれません。
午前も午後もたいてい4コマです。たとえば、
- 午前or午後4コマだけ→1,800円×4コマ=7,200円
- 1日フル8コマ→1,800円×8コマ=14,400円
自分調べだと、このコマ給は相場かなと思っています。
後ほど出てきますがオンラインレッスンitalkiの45分のレッスン料金は、まだそこまで達していません。自分自身の考え方も、前の学校で勤務していた頃より柔軟になってきていて、経験が積める上に1,800円なら結構いいなと思っています。というのも、日本語学校で学んだことをオンラインレッスンに生かせることが多々あるからです。
※最近コマ給2,000円に上がりました。モチベーションが違いますね。
とはいえ、非常勤講師も実際は授業時間外にも少しやることはあります。テストや宿題のチェック、日報などです。でもこれらは、慣れれば1時間以内には終わるようになるでしょう。
あとは授業準備ですがこれはまだまだ時間がかかります。はっきり言って3時間くらい必要です。これが一番非常勤講師は割にあわないと思うところでしょう。家でやれる分、リラックスしてできるのでそこは助かっています。
また、非常勤だとその学校の健康保険や厚生年金などに入ることはできないので、自分で国民健康保険、国民年金に加入する必要があります。
もちろん非常勤講師だけでは生活は苦しいです。しかし時間を自由に組み立てられて、プラスアルファで働けるのが非常勤講師の良いところではないでしょうか。視野を広くもって、いろんなジャンルに挑戦していきましょう。

オンラインプラットフォームで働く
最後にオンラインプラットフォームitalkiでの働き方です。
italkiでオンライン講師として働く
italkiでは、レッスン時間に応じてレッスン単価を自分で決めることができます。
レッスン時間も30分、45分、60分、90分と作ることが可能です。※60分はマスト
私は、レッスン内容は多少ぶれつつも
①会話レッスン($15/60分)
②初級向け文法レッスン($15/45分)
という設定でやっています。
現在トータル140レッスンなので、200レッスン到達したら$2上げたいと思います。
目標は$20/60分ですね。
ということで、気になる収入を赤裸々公開しちゃいます。
2021年10月 | 53 | 約54,000円(時給1,018円) |
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2021年11月 | 31 | 約35,000円(時給1,129円) |
2021年12月 | 21 | 約25,000円(時給1,190円) |
2022年1月 | 29 | 約35,000円(時給1,206円) |
月末の換算レートを使用し、ドルから円に計算したものです。
italkiでは、手数料が15%かかります。それらももちろん引いた金額です。
$15だと、$2.25ですね。結構大きい。いや、でかい。。。
コマ数と給与が比例しないのは、トライアルレッスン($3〜5/30分)もあるからです。トライアルレッスンは手数料なしで、そのままの額がもらえます。トライアルから通常のレッスンに移る生徒さんもいれば、そのまま本レッスンを予約される方もいますからね。
他の予定や授業準備の兼ね合いでレッスン数には文句ないですが、月5万円くらい稼ぎたいところですね。工夫して頑張っていく所存です。
個人的には、日本語教師を目指す方はオンラインレッスンの実績もあったほうが強みになると思います。ちょっとしたお小遣いにもなるし、italkiは副業としてもおすすめです。
